数学は人類の歴史と共に歩んできた学問であり,他に類を見ないユニバーサリティーと幅広い適用性をもっています.数学における理論はひとたび証明されれば,原理的にすべての人がその正しさを確かめることができます.また自然科学の分野で時折起こるように一度認められた理論がより新しい理論の出現によりのちに否定されることは決して起こらず,数学は最も信頼性の高い学問であるということができます.皆さんも新しい数学的真理を発見,証明,発表すれば,それは世界に認められ,伝えられてゆくものとなります.数学はそれ自身魅力ある研究テーマとして発展を続けると同時に,あらゆる科学研究の理論的基礎となり,技術を支え,自然科学から社会科学に至る人間の文化全般と関わり続けています.数学科では代数,幾何,解析,応用数学の4分野を教育の柱とし,単に技術の修得にとどまらず,物事の根源的な構造を見抜き,解析を行う数理的思考力を持つ学生を育てることを教育の目標としています.
代数,幾何,解析,応用数学の4部門を中心として2-3年の基礎的な数学科目を構成しています.3-4年では学生の適性,興味にあわせ専門科目を選択履修できます.また応用数理学科と密接に連携しており,特に応用数理学科設置科目の履修も可能である等,応用数学も重視しています.
数学科は基幹理工学部に設置されている学科です.数学科に入って学ぶためにはまず基幹理工学部の入学試験を受験することになります.基幹理工学部では現在学系別入試を実施しており,2年時進級時に数学科への配置を希望する場合は「学系I」で受験します.
新入生,すなわち1年次の皆さんは,理工学系共通科目および人文社会学系科目等を履修することになります.また同時に,数学,応用数理,情報科学,機械科学,電子光科学,表現工学などに ついての展望をもつことを目的とした共通科目群も履修します.2年進級時に数学科に配置されたのちには,数学科のカリキュラムに則ってより専門的な数学について学ぶことになります.
学系別入試および進級振り分けの仕組みについては基幹理工学部サイトの説明も参照してください.
より詳しい情報については,以下のリンク先のサイトも参照してください.